日本語フォントを作ってみる[1]

【はじめに】
過去に作成してこのサイトで公開しているフォントはすべて1バイトフォントと呼ばれるもので見た目カタカナだったりしても内部的に英字なので入力が非常にめんどくさいです。また、作成当時と比べOSのバージョンもあがり一部文字が入力できなくなっています。

以前からこの入力はめんどくさいしなんとかしたいなーと思っていたのですが2バイトフォントの作り方が分からなかったのでずっと放置してました。

最近フォント熱がちょっと再燃してきたのでいろいろ調べてみたものの情報が散らばってたので自分用メモとしてまとめてみます。

【したいこと】
・日本語入力の出来る(2バイト)日本語デザインフォントを作りたい
・漢字は数が多いのでこの際忘れて英数字、カタカナ、ひらがなを作成
・グリフ合成を身につけて少しでも楽したい
・パス編集はイラレで行い効率よく取り込みたい

【用意するもの】
・FontForge
フリーのフォント作成ソフト。2バイトのフォントも作成可能。フリーなだけにUIが特殊だったり取っつきにくい部分があるものの慣れればなんとか。win、mac、linux版があります。win版に関しては有志の方による非公式版があります。
本家のサイトURLが変更されてますがそちらで公開されてるものはメニューが英語です。日本語メニューがよければ旧サイトからDLしてそっちを使ってください。
インストールに関してはググれば結構出てくるので割愛します。

・adobe illustratorもしくは同等ソフト
持ってること前提で割愛します。

【1バイトフォントを2バイトフォントにしてみる】
今回の本題です。以前フォントブームというものがあり色々なデザイナーフォントが作られました。ただ、そのころは日本語入力の出来る2バイトフォンを作れるツールが一般化しておらずキーボードに記載されてるひらがなの部分に該当する英文字部分に登録する形の1バイトというのが主流でした。
かなりの力業なので入力がとにかく面倒です。

ということで1バイトカタカナ、ひらがなフォントを2バイトフォントにします。
■用意するもの
・1バイトデザイナーフォント(英文字、カタカナ、ひらがな)
※自分で作成したものなら問題ありませんがネットで公開されてる他の人が作ったものを2バイト化する場合は利用規約を読んだ上で判断してください。

1:英文字フォントをFontForgeで開く

2:エンコードを変更
メニューにあるエンコーディング(Encoding)からForce Encoding。1バイトフォントなら「adobe standard」になってると思うのでこれを「ISO 10646-1(Unicode, BMP)もしくは(Unicode, Full)」に変更
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3:カタカナ(orひらがな)フォントを開く

4:ひたすらコピペ
英数字フォントとカタカナ(ひらがな)フォントを両方開いた状態で英数字フォントの方のメニューの「View」から「Goto」を選び、横の小さなボタンを押し「Katakana」または「Hiragana」を選択し「OK」ボタンを押します。
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すると該当箇所へ移動出来るのでカタカナ(ひらがな)を英数字フォントの方へコピペしていきます。(Mac環境だとIMEを英語にした状態でもコピーのショートカットが効かずちょっと面倒でした。ペーストはいけました。と思ったらコピーのショートカットは「コマンド+C」じゃなく「control+C」だった!!)
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記号関係で分かりにくいもの
以下の[]内にある(u0000)はUnicodeで先ほどのView/Gotoのところに入力し「OK」ボタンを押すと該当箇所へ移動します。
・読点(、)[u3001]、終点(。)[u3002]→CJK symbols and punctuation
・中黒(・)[u30fb]
・波ダッシュ(〜)[u301C]
・長音記号(ー)[u30FC]
・全角ダッシュ(—)[u2014]
・全角ハイフン(‐)[u2010]
※チョコレートのように音を伸ばす時に使用するのはダッシュやハイフンでなく長音記号。

5:書き出し
一通りコピペが終わったら一先ず終了です。かなり以前に作ったものなので色々修正したい部分はあるものの今回の目的は「既存1バイトフォントを2バイトフォントに変換する」なのでもろもろの修正は次回以降にします。
ということで書き出します。
screen05
「File」から「Generate Fonts…」を選択しフォントの種類を「OpenType(CFF)」にします。OpenType(Mac dfont)の違いが分からないのでとりあえずCFFの方にしました。一番下にある「Generate」ボタンを押すとなんかダイアログが出てきてエラーがあるよみたいなこと言ってきますが無視して右側の「Generate」を押します。これで一応書き出しは完了したので実際にインストールしてみて試してみてください。

ググって見たらCFF(Compact Font Format)という形式で圧縮されているらしいです。